Step1
「あるべき姿」と「現状」とのギャップを明確にします。「問題はない」という部署ほど、重大な問題が潜んでいます。つまり、問題意識の欠如です。そのような部署は、「あるべき姿」さえも明確ではありません。
Step2
現状をよく調査して問題を掘り下げ、事実に基づいた重要な課題を導出します。論理性と網羅性が必要です。一般的な課題解決では、「解決」に時間を割きますが、この課題解決手法では、Step1とStep2に多くの時間を割いて、深く検討するところが大きな特徴です。
Step3
取り組むべき重要課題のQCD目標を決めます。この時、この目標を達成した時にStep1の問題がどう解決されるかの推測が必要です。(重要ポイント2)
Step4
重要課題の原因となっている事象を、広く深く掘り下げていき、真因を決めます。ここでも、論理性と網羅性が必要となります。
Step5
真因の全てに対して、QCD目標を含めた対策案を設定します。ここでも、対策はできるだけ網羅してから優先順位をつけますが、対策を実施した結果、Step3の目標を達成するかの推測が必要です。
Step6
決めた対策を実施します。期待した効果が出なかった場合は、Step5に戻ります。Step4以前に戻ることは本来あってはなりません。(分析・検討不足によって手戻りする)
Step7
解決結果と一連のプロセスを振り返ります。解決結果については、Step3で決めた目標についての評価(重要ポイント1)だけでなく、Step1の問題に対する効果を検証する必要があります(重要ポイント2)。
プロセスとは、課題解決へ向けた各Stepの分析・検討の進め方のことです。
Step8
この取り組みを一過性の活動に終わらせないよう、標準化、マニュアル化、ポカヨケ(人間のミスを許容しないシステム)、知財化などで成果を定着させ、問題の再発を防ぎます。